16世紀イタリアからフランスへ

16世紀はアイスクリームは大きな発展を遂げた時代でありました。パドヴァ大学教授であったマルク・アントニウス・ジマラが、水に硝石を入れその溶解の吸熱作用で水の温度が下がることを発見しました。当初ワインなどを冷やす技術としていましたが、やがて技術の革新により飲み物を凍らせる技術を発明しました。この技術は17世紀初頭にはイギリスにも伝わりました。
アイスクリーム
16世紀半ば、フィレンツェの大富豪メディチ家のカトリーヌは後のフランス王アンリ2世となるオルレアン公に嫁ぎます。叔父のローマ法皇クレマン7世に付き添われ、菓子やアイスクリーム職人をはじめ料理人を伴ってのお嫁入り。婚礼の宴では、メディチ家の料理人たちによりイタリアの豪華な料理がサービスされました。なかでも、木イチゴやオレンジ、レモン、イチジク、レーズンなどのドライフルーツなどを使ったシャーベットのすばらしさにフランスの貴族たちは感動したそうです。
イギリスにアイスクリームが渡るのは17世紀半ば、カトリーヌ・ド・メディチの孫娘アンリエッタ・マリアとイギリス王チャールズ1世の結婚によってです。その時にアイスクリーム職人を連れて行きます。チャールズ1世は、アイスクリーム職人の作るアイスクリームの魅力にとりつかれ、さまざまなアイスクリームを作らせました。その時創作されたと言われる一つが『グラス・ナポリタン』で、三色アイスクリームです。
17世紀末、シャーベットの製法は国家の秘法とされていました。1686年、シチリア島出身の菓子職人フランソワ・プロコープがパリのサン・ジェルマン・デ・プレの近くで「カフェ・プロコープ」を開店。現在のアイスクリームの原型となるホイップクリームを凍らせた『グラス・ア・ラ・シャンティ』、卵を使った『フロマージュ・グラス』など次々生み出したそうです。


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